GMCAは、日本で30年以上にわたり開催される優秀事例講演会。
この講演会は生産現場の管理監督者による現場マネジメントにより開幕されます。
毎回、聴講者の投票による優秀な知能生産解決案の成功例を、GMITの資源共有として選出・共有し、各社の現場力向上に貢献することを目的としています。
第一線監督による活動事例発表
こちらの活動事例発表では、具体的な活動事例の内容・成果に加え、発表者自身の第一線監督者としての行動、職場でのマネジメント内容を発表。
また発表頂いた取組みの中から参加者投票により選定した、最もすぐれた取組み内容を「表彰」いたします。
活動目標:
(1)優れた第一線監督者・現場リーダーの現場マネジメントの交流
(2)ものづくり改善技術の維持・伝承・向上のための施策の交流
(3)中国・日本両国の優れた活動事例の交流
活动流程
9:00 ▼ 9:05 |
主催者挨拶 |
9:05 ▼ 9:20 |
コーディネータイントロダクション |
9:20 ▼ 9:50 |
【発表】(発表20分 + コーディネータコメント10分) 9:20-9:50
事例発表① 会社名 :东风汽车有限公司 东风日产乘用车公司(日産自動車) 発表者 :花都工場 第1組立科 係長 汤 健 タイトル:作業者の気持ち管理の実践と応用 車の最終組み立てラインである当科は作業者のモチベーション、チームワークにより品質、安全等が影響を受ける職場である。そこで働く作業者の主力は90年代に生まれた若い作業者であること、また近年、生産台数の増加による長時間勤務で作業者の健康、モチベーションにばらつきが生じやすくなっており、これによる品質、安全等の潜在リスクが高まっていた。 そのため毎朝の朝礼時に「気持ち管理版」を使って個々の作業者の健康、精神状態を把握して、作業を休ませたり、気持ちを上向かせた後、生産ラインで働いてもらう取組を行った。また継続して調子が悪い作業者についてはコミニュケーションを通じて、その原因を見つけて対策を行うことで、作業者の状況の改善を図ってきた。 それらを取組んだ結果、職場アンケートの結果も上向き、また品質も向上をしてきている。
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9:50 ▼ 10:20 |
事例発表② 会社名 :日电平台科技(苏州)有限公司 (NECプラットフォームズ) 発表者 :製造部製作G マネジャー 刘 德永 タイトル:高品質維持活動 中国における製造従事者の離職率は毎月%10前後となっている。これは年間でほぼすべての人が入れ替わる計算になる。このような環境下で、他社同業者との差別化を図るためさらには他国の同業者に打ち勝つための施策を実施してある。具体的に当社は、入社から実際の作業を行うまでの教育、そして作業を開始してからも独自の教育プログラムを組むことで高品質を維持していると自負している。 今回の発表ではこれらの活動を紹介する。
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10:20 ▼ 10:35 |
休憩 |
10:35 ▼ 11:05 |
事例発表③ 会社名 :欧姆龙(上海)有限公司(オムロン) 発表者 :製造二部 課長 李 策 タイトル:カン・コツからロジカルな現場改善へのチャレンジ! ~不良が”造れない”生産ラインの実現 オムロン(上海)有限公司はオートメーションに使う制御機器を、2万品種以上生産している、オムロン制御機器の主力工場です。多品種の製品を効率よく生産できるセル方式で生産を行っています。 世界No1品質の製品をお客様が必要な時にお届けするため、継続して品質・生産性改善に取り組んでいます。しかし多品種で組立方式も様々あるためベテラン改善マンが改善のツボを見つけ、集中改善というやり方が中心でした。しかしこの方法では今の時代に要求される改善スピードについていくのは限界があります。これを我々が生産している制御機器を活用して現場データを徹底的に収集できる、情報化オートメーションを開発し、ロジカルに効率よく品質、生産性改善ができるこの武器の現場への導入から活用までの道のりを紹介します。これはオートメーションの道具を作る生産技術とその道具を使って現場の改善を行う製造との葛藤を乗り越え、成果を出すまでの物語です。
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11:05 ▼ 12:15 |
質問票記入/昼食休憩 |
12:15 ▼ 12:45 |
【質疑応答】 事例発表者①~③ + コーディネータ |
12:45 ▼ 13:15 |
事例発表④ 会社名 :萧山雅马哈乐器有限公司(ヤマハ) 発表者 :生産部管楽器生産課部品加工班 班長 沈 金飛 タイトル:植込ピストン直行率の向上 (トランペット自動設備工程の自主改善) 我々の手掛ける管楽器は一つの工業製品ですが、工芸品的要求が高いために外観に対し非常に高い品質を求められます。またトランペットの音階を掌るピストンは、動きの良し悪しが演奏における大きな影響を与えるため、非常に高い寸法精度を求められます。 日本で製造していたピストン部品を蕭山ヤマハに移管し、2014年1月より生産を開始しました。移管に伴い新工法を採用することで日本製造時より直行率は改善しましたが、生産開始当初は我々の目標には程遠いものでした。現在の中国は過去の労働集約型生産では無く知識集約型生産の時代です。そこで我々は生産技術・現場・メーカーで一体となり、問題の根本原因を探るべく三現主義で改善に取り組むと共に、PDCAサイクルを何度も回すことで直行率改善への成功に導くことが出来ました。失敗は成功の糧となり、成功は相互信頼を生み、そして技術の蓄えが我々の自信と次の挑戦への欲求につなげることが出来た活動です。
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13:15 ▼ 13:45 |
事例発表⑤ 会社名 :无锡松下冷机有限公司(パナソニック) 発表者 :工場管理部 生産管理課 吴 雯翠 タイトル:部門間の壁を無くせ!~世界一変化が早い市場への挑戦~ 家庭用冷蔵庫の開発製造を担う無錫松下冷機は、以前から継続している人材育成を軸とした経営改革により、設立以来の赤字体質から脱却し、収益体質を強化してきた。しかし、顧客嗜好の変化や成長性鈍化による市況変化の影響で、再び経営危機に晒されている。 巨大で世界一変化の早い中国市場に対し、事業の生き残りをかけた成長戦略を描く中、課題であるタイムリーな新商品量産化とSCM改善を推進するリーダーが、部門間の壁に悩みながらモノづくりのスピードを上げ、取組を推進。ニーズの多様化に伴い複雑化する新商品の早期立上と、超多品種である自社工場のSCM改善に挑戦し成果を上げる。
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13:45 ▼ 14:15 |
事例発表⑥ 会社名 :大金空調(上海)有限公司(ダイキン工業) 発表者 :製造部 製造部長 顾 建文 タイトル:ライン能力向上により連操勤務回避に成功! 次年度の生産計画予想から見て職場内の3本の組立ライン2班2直(昼夜)生産体制では能力不足と判断した。連操勤務(4勤2休3班編成)を行えば生産には支障をきたさないが新規作業者の採用に伴う教育工数負荷大と労務費増、更に連操勤務に伴い設備メンテ時間も無くなってしまう事によるライン停止発生等のロス、ムダが非常に多くなり全体効率が悪化する事が予想された。そこで是が非でも3班編成の連操勤務は避けたいと言う思いで現状の問題点を見つけ出して改善し連操勤務を回避し大きな成果を出した。 《改善の着眼点》 ①異なった機種を生産している職場内の3ラインに対して次年度生産計画予想から軽微な改善でブリッジ生産(生産シフト)が出来る様にシミュレーションを行い改善を行うラインを一つにターゲットを絞り込んだ。 ②その絞り込んだラインの工程別能力調査から運転検査装置の能力向上が最優先である事が解り設備の動きと人の作業動作を細かく分析し改善立案し対策実行し大きな成果を出した。 《主な効果》 〇運転検査1工程能力向上=▲11.3秒 〇ライン能力向上(T/T)=▲2.0秒 〇可働率=5.5%向上 〇連操勤務回避に対する金額効果=▲56万元
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14:15 ▼ 14:35 |
質問票記入 + 休憩 |
14:35 ▼ 15:05 |
【質疑応答】 事例発表者④~⑥ + コーディネータ |
15:05 ▼ 15:10 |
コーディネーターガイダンス(投票について) |
15:10 ▼ 15:30 |
最優秀事例賞 投票/休憩 |
15:30 ▼ 16:10 |
特別講演 ゲストスピーカー:David Cao氏(元 アリババグループ副社長) アリババ、アマゾン、ヤフー等でご活躍されたDavid Cao氏 に人材育成や組織の活性化等についてお話しいただきます。(仮) ※プログラム、テーマは変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
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16:10 ▼ 16:20 |
全体統括 |
16:20 ▼ 16:30 |
【表彰】 最優秀賞受賞企業発表 |
※プログラムは諸事情により変更される場合があります。予めご了承ください。
※最優秀賞受賞企業は、日本開催「2019 ものづくり総合大会」にてご発表(ご招待)。